自分の中の余白に目を向けてみて

どうもこんにちは。

暖かく過ごしやすい季節になり、朝目覚めた時の布団の中の温度と自分の体温がとてつもなく気持ちがいい今日このごろです。世間ではこの時期はバタバタして忙しそうですが、今日も今日とて、マイペースに過ごしているtamuroです。

ヨガの練習をして、たまにPCを開いて仕事をしているのか、していないのか、最近はベタという熱帯魚4匹と暮らしているので水替えが忙しいです。

忙しいとは心を亡くすと書きますが、本当にその通りだなあとも思います。

それぞれ仕事があり、家庭があり、家族がいて、抱えているものも人それぞれ、でも24時間は皆平等で、その中で毎日生きている私達は忙しくなると、一番に自分の心を後回しにしてしまいがちです。

そうはいっても、ね。

自分を大切にするとは難しいものです。

私もそんな時代を味わってきたし、人生の一瞬に過ぎなくても、がむしゃらに一生懸命に頑張っていた自分のことも少なからず好きで、そんな時が無いと今もない。とも思います。

忙しい時は忙しいのだから、日々生きていく事に精一杯になりますし、自分の時間を作りましょうと言っても無理な話ですけれど、寝る前や朝目覚めた時、食事で手を合わせる前、ほんの一瞬でも自分の心に手を合わせ、深呼吸をすることはおすすめです。いつも頑張っているね、と自分を褒め、声をかけてあげるだけでいいです。レッスンに来る事が難しい方も多く間隔が空いてしまっても、きっとヨガしたいだろうな~、分かるよ。と陰ながら全力で応援をしております。

ただ、時間は作ろうと思わなければ出来ないものなので、スケジュールがギチギチの方は予め「休養」というスケジューリングをするのも大事だと思います。

あとは、身を置く環境もすごく大事。

目に入る景色がごちゃごちゃしていると、脳が休まらず雑念で埋もれてしまいます。

整理整頓をして、いつも見ている景色をよりシンプルにすると思考もクリアになりますし、片付けの手間なくいつもスッキリします。

数年前からミニマリストという言葉が流行っていますが、私は少し乗り遅れて今その状態になりつつあります。

居室には最低限の家具、色味も統一し基本的には無地。家具の高さを低くしていて、空間の余白を大事にしています。

衣服に関しても、1年着ていない洋服はリサイクルに出したり、逆に購入する時には本当に着るか、少々値段が高くでも5年・10年と「長く愛せるもの」を基準に選ぶようになりました。そうする事で不思議と物が増えずどんどん生活スペースに余白が増えていきました。洋服に関しては、もともとシンプルが好きなのですが、流行の物よりは同じものや色違いを買う事が多くなり、毎朝服を選ぶ時間も減りました。そんな積み重ねで時間にも「余白」ができます。

朝の忙しい時間帯の中で、「服を選ぶ5分」が「珈琲を丁寧にドリップする5分」に変わりました。

それから、うちにはテレビがありません。私にとってはメリットが大きいのですが、デメリットとしては自ら情報を求めなければ情勢に疎くなってしまう事。

ただ、自宅では音のない状態で過ごしているので、自分に矢印が向きやすく、家事をする時、仕事をする時、本を読む時、その時々で目の前の物事に集中する事が出来ます。たまにヒーリングミュージックをかけながら本を読む時間は特別な時間ですし、頭の中の整理整頓がスムーズに進みます。

そして一番はやっぱりヨガの練習です。ヨガの練習は身体の中の滞りがすーっと消え、思考も視界も全てを透明にしてくれます。ヨガの指導者でも、感情に揺さぶられる事は多々ありますし、経営者として悩む事も多々ありますが、思考や身体の状態をいつも一定に保つことが出来るヨガの練習は私にとって欠かせないものとなっています。物理的に身体を伸ばしたり、筋肉を使ったりする事で、縮こまっている部分が広がる。これも「余白」です。

個人的な感覚ですが、「悪い状態」→「良い状態」 に変換するには物凄くエネルギーを使うし、どうにもこうにも下手くそなので、

「そうならないように程よい状態を保つ」ほうが心も身体も低燃費で効率的だなと思います。

「ベストな状態」にこだわるのも疲れるので「程よく良い」というのが私のテーマです。

30歳を過ぎて、自分の機嫌の取り方が本当に上手になったなあとも感じます。甘やかすわけではありませんが、自分の心が活き活きとしていられないことには極力エネルギーを使いません。無駄遣いは避けたい。

その分、自分の愛する物事、人、環境に全力でエネルギーを注ぐことが出来ると日々のしあわせが倍増します。

小さな選択にも最初はエネルギーを使うので、思考もトレーニング、小さな努力は必要不可欠ですが、そのうち習慣になり無意識でも滞りなく過ごせるようになっていきます。

目指すところは「竹」。

上の方はそよそよと風に吹かれて、時に台風がきても自然の流れに身を任せ、そして委ねる

それでいて、下の方は太く強固に地面に根付いていて、決して折れる事のない強さ

竹林は密だけど、風が通りぬける余白はちゃんとあるよ。

といったところでしょうか。

身体にも心にも、時間にも空間にも、ほんの少しの余白が自分自身を癒してくれるし、自分や周りの人たちをもっと愛せるようになる。余白の中にしあわせは溢れすぎているよ。

そんな年度はじめの独り言でした。

Namaste。